変形性膝関節症 2022.03.22 変形性膝関節症は、日本人に多く、累計240万人以上いると言われています。今では膝関節疾患で最も多い疾患と言われています。 変形性膝関節症とは、「さまざまな原因により徐々に関節が変形し、関節の痛みや腫れをきたした状態」のことを言います。 「変形」とは軟骨が減ることで生じます。→「軟骨が減ることで変形が起こり、痛みや腫れを生じる病気」 どこが痛くなるの? よく病院やクリニックに行くと、「軟骨が減っているから痛みが生じます、関節軟骨がすり減っているから仕方ないよね」みたいなこと言われますが、軟骨に痛み*1を感知する受容器はありません。 *1軟骨の痛み→「軟骨自体に痛みは発しませんが、軟骨の破壊が進行し軟骨下骨まで達した場合、軟骨下骨には痛覚神経が存在するため、痛みを発するようになります。また、荷重をかけるだけで強い痛みを発することが多く、手術の適応が高くなると思われます。」 「どこが痛いの?何が痛いの?」と聞かれて答えられる医者・医療者・接骨院・整体の方含め、どの程度いるでしょうか。 240万人という数多い病気なのに医者・医療者が「何が痛いのか・どこが痛いのか」を答えられないなんてあり得ない話だと思います。 「何が痛みを出しているか」分からないのに治療をしているという事です。 変形性膝関節症の「痛みを発しているところはどこなのか?」主に次の5つが大半を占めています。 ①「膝蓋下脂肪体(IFP)」②「半膜様筋(SM)」③「内側関節裂隙部の関節包」④「後外側支持機構」⑤「鵞足」 5つを評価・治療することで膝の痛みは減ってくるでしょう。私の経験の中で1番痛みが多かったのが「膝蓋下脂肪体」です。 痛みが改善することで変形は改善するの? 結論から言うと、痛みは改善しても、一度変形した関節は改善しません。 ただ、関節の変形が進むことを維持または遅延させることで現状の生活を送っていける事ができます。 疼痛改善・関節可動域拡大・筋力向上することで今までできなかったしゃがみ込み動作・正座動作・歩行時の痛み・階段事の痛みが変化してくると思います。もちろん個人差がありますので、できる人できない人、変化しやすい人、変化しにくい人はいます。 関節の変形を何もせず見過ごすだけではいけません。病院やクリニックで注射・電気治療をやって終わりみたいな生活は辞めましょう。 運動療法・保存療法を早めに行い、手術をしないような膝作りをしていきましょう。重症になるほど、現状維持が難しくなります。 変形性膝関節症と付き合うには? 現状、膝関節の変形がどれぐらい進んでいるのかを病院のレントゲンなどで確認し、現状の状態から変形を助長させない事を目標として考える。変形が進めば人工膝関節も視野に入れないといけなくなる。手術をする事で膝関節の痛みは減るが、手術後関節可動域制限(膝屈曲120°ぐらいまで)・筋力低下、稀に痺れ、歩行障害、手術前の痛みが消えない人もいます。 注射・電気治療ではあまり変化が見られない方は、運動療法・保存療法をお勧めします。早めに対処することで現状の膝関節を維持し、悪化させないようにする事ができます。 変形性膝関節症と診断された後、うまく付き合っていけば、膝の手術は免れ、10〜20年は維持可能かと思います。もちろん生活面・運動面的なところもしっかり見直す必要がありますので、一緒に進めていけると良いかと思います。 当店では、病院・クリニックで診断だけされたけど、何したら良いか分からないという方は電話・メールでのご相談又は一度お店まで足を運んでいただけると幸いかと思います。よろしくお願いします🙏 筋膜リリースって痛いの?前の記事 本日より予約システム変更します次の記事